デビュー曲『Real Face』が世に放たれた瞬間の衝撃を、リアルタイムで体感した世代は決して忘れられないだろう。B'zの松本孝弘が作曲、スガ シカオが作詞を手掛けたこの楽曲は、それまでのJ-POPにおける王道アイドル像を根底から覆した。黒を基調としたワイルドな衣装、鋭い眼差し、ストリート感あふれるビートボックスとラップ。
日本の男性アイドルグループの歴史において、彼らは間違いなく「ロックでアナーキーなカウンターカルチャー」の象徴だった。ミリオンセラーを叩き出し、東京ドームでの連続公演記録を塗り替えるなど、数字の面でも規格外の伝説を打ち立てた。
だが、その栄光の裏には常に激動のドラマがつきまとった。メンバーの脱退、活動休止(充電期間)、そして再始動。幾度となく訪れたクライシスを彼らは決して隠蔽せず、傷跡すらも自らの歴史の一部として引き受けながらステージに立ち続けてきた。その泥臭いまでのリアリティが、彼らの音楽に比類なき説得力を与えている。