世間では絶賛されることが多いCanvaですが、現場で日々デザインに向き合うクリエイターやビジネスパーソンはどのように受け止めているのでしょうか。ソーシャルメディアや知恵袋、社内報の投稿データ、および現場担当者への独自取材を通じて、賛否両論のリアルな口コミを分析しました。
好意的な意見として最も多く挙がったのは、「制作スピードの圧倒的な短縮」です。「従来なら外部のデザイン会社に外注して2週間かかっていた社内報やSNSバナーが、広報担当者の手でわずか半日で完成するようになった」という業務効率化の声は枚挙にいとまがありません。また、プレゼン資料作成においても「PowerPoint特有の野暮ったさから解放され、営業先の食いつきが変わった」という営業職の手記も見受けられました。
一方で、プロのグラフィックデザイナーや品質にこだわる層からは、以下のような厳しい指摘や懸念も寄せられています。
「街中やSNSを見渡すと、『あ、これCanvaのあのテンプレートだな』と一目で分かってしまう制作物が溢れている。ブランド独自の個性や哲学が薄れ、デザインのコモディティ化(均質化)が起きているのではないか」(デザイン事務所代表の証言)
さらに、自由度が高すぎるがゆえの弊害として「ノンデザイナーが過剰にエフェクトやイラストを足してしまい、かえって情報が伝わらない散らかったチラシが出来上がってしまう」という現場の混乱も報告されています。便利で強力な道具だからこそ、使い手の編集意図やデザイン原則の理解が試されていると言えます。