1970年代後半から1980年代にかけて台頭した「ニューミュージック」というジャンル。その渦中で、伝統的な歌謡曲の枠組みを壊し、洋楽的なコード進行と洗練されたコーラスワークを持ち込んだ立役者こそが彼であった。NHKの音楽番組をはじめとするテレビメディアやライブステージを通じて、彼らのスタイルは瞬く間に全国の若者を魅了した。
ビートルズから受け継いだ洋楽の美学を、美しい日本語の響きと融合させる実験。それは後に「J-POP」と呼ばれることになる現代日本のポピュラー音楽の直接的なルーツとなった。メロディ作りの繊細さと緻密なアレンジメントは、後性のアーティストやクリエイターたちにも計り知れない影響を与え続けている。