本作の魅力を語る上で外せないのが、冷徹なまでに規律を重んじる監査役・香田一樹を演じた堤真一の存在だ。彼の重厚な演技と、木村拓哉演じる新海の若き情熱との対立軸は、物語に圧倒的な深みを与えた。黒木瞳や内山理名、竹中直人ら脇を固めるキャスト陣の存在感も際立っている。
さらに、全日本空輸(ANA)が全面協力した点も、従来の作品と一線を画す要素となった。本物の機体や実際の羽田空港ハンガー(格納庫)を使用したロケーション撮影は、作品全体のスケール感を飛躍的に高めた。航空業界への就職希望者が急増する社会現象を引き起こしたのも、この徹底したリアル追求の賜物だ。