SNSや知恵袋などのコミュニティでは、「学校のテストで『walk to school』と書いたらバツにされた」「教科書で『go to school on foot』と習ったのに、留学先で笑われた」といった声が散見されます。なぜ教育現場とネイティブの実用英語の間にこれほどのギャップが生じるのでしょうか。
英語教育のカリキュラムや文法指導の歴史を検証すると、日本の検定教科書や高校入試・中学定期テストでは、前置詞の使い分け(by bus / by train / by car / on foot)を一括して教えるための作問都合が優先されてきた背景があります。交通手段を表す「by + 乗り物(無冠詞)」という体系的なルールを教える際、唯一の例外として「足の上に乗って移動する」という意味合いから「on foot」を対置させる教え方が長年定着しました。
その結果、文法的な整合性(前置詞穴埋め問題としての機能)が重視されるあまり、実際の英語圏での運用実態である「動詞walk 1語で表すのが自然である」という言語的事実が副次的な扱いに追いやられてきたという構造的問題が存在します。