コロナ変異株「エリス」の症状と特徴は?感染力と重症化リスクの真相について専門的な視点から解説いたします。詳細な分析をご覧ください。

感染拡大のスピードが速い一方で、多くの人が懸念する重症化リスクについて、WHOや各国の国立感染症研究所による疫学調査では「従来のオミクロンXBB系統と比較して重症度が明確に増大した証拠はない」と結論付けられています。

ウイルスの親和性が肺の深部(下気道)よりも喉や鼻(上気道)にとどまりやすいオミクロン株の性質を保持しているため、基礎疾患のない若年層や壮年層では軽症〜中等症Ⅰ(肺炎像を伴わない状態)で軽快するケースが大半を占めます。

ただし、感染者母数が急増すれば、比例して高齢者や糖尿病・慢性腎臓病・心血管疾患などの基礎疾患を持つハイリスク層の入院数は増加します。特に免疫力が低下している層では誤嚥性肺炎や基礎疾患の急性増悪を併発する危険性があるため、決して「ただの風邪」と侮ることはできません。