そもそも、なぜ「悪魔」という恐ろしげな名が付けられたのか。そのルーツは南極観測隊の厳しい現場にあった。調理隊員の西村淳氏が、限られた食材の中で夜食として生み出したのが始まりだ。「おいしすぎて食べ過ぎてしまう、まるで悪魔の誘惑だ」という隊員たちの軽口からその名が定着したという。
このローカルな夜食文化に着目したのが、大手コンビニチェーンの株式会社ローソンだった。商品化されるやいなや販売数を爆発的に伸ばし、長年おにぎり売り場の王者に君臨していた人気商品を脅かすほどの社会現象を巻き起こした。コンビニグルメの新たな切り口として、中食・外食産業における商品開発の方向性にも多大な影響を与えた伝説的な商品である。