国語の文法において、文を意味が通じる最小限の単位に区切ったものを「文節」と呼びます。文の中にある文節同士は独立してバラバラに存在するのではなく、必ず何らかの役割を持って結びついています。この結びつきのルールを文節の相互関係と言います。
文節の相互関係には、主に以下の6つのパターンが存在します。
- 主述の関係:「何が(誰が)」「どうする(どんなだ・何だ)」を表す関係(例:犬が / 走る)
- 修飾・被修飾の関係:ある文節が別の文節の状態や程度を詳しく説明する関係(例:速く / 走る)
- 並立の関係:2つ以上の文節が対等の立場で並ぶ関係(例:兄と / 弟)
- 接続の関係:前後の文節を因果関係や逆接でつなぐ関係(例:雨だから / 傘を持つ)
- 独立の関係:他の文節と直接の係り結びを持たず、呼びかけや応答を表す関係(例:はい、/ わかりました)
- 補助の関係:上の文節に下の文節が意味を添えて助ける関係(例:読んで / みる)
この中で特に受験生を悩ませるのが補助の関係です。2つ以上の文節が固く結びついて1つのまとまった働きをする状態を連文節と呼びますが、補助の関係はこの連文節の代表格にあたります。
最大の特徴は、「上の文節がメインの意味(動作や状態)を持ち、下の文節がその意味を補助する」という主従関係にあります。「本を 読んで / みる」という文を分解してみましょう。「読む」という中心的な動作に対して、下の「みる」は「目で見る」という意味ではなく、「試しにその動作をやってみる」というニュアンスを付け足しています。このように、本来の意味が薄れて上の言葉をサポートする関係こそが、補助の関係の正体です。