部屋の印象が野暮ったく見えてしまう最大の原因は、家具の詰め込み過ぎと配色の散らかりにある。プロの現場で徹底されているのは、空間の「抜け感」を作る家具配置の黄金比だ。床面積に対して家具の設置面積を3分の1から4割前後に抑えることで、視線が奥へと抜け、コンパクトな部屋でも驚くほどの開放感が生まれる。ドアを開けた瞬間に視線が止まる「フォーカルポイント」に低めのチェストやお気に入りのポスターを配置し、大型家具は視界を遮らない壁際に寄せるのが鉄則だ。
さらに、空間全体の完成度を決定づけるのが「70:25:5」の配色黄金比である。壁や床などのベースカラーを70%(アイボリーやライトグレー)、大型家具やカーテンなどのメインカラーを25%(無垢のオーク材やウォームベージュ)、そしてクッションやアートなどのアクセントカラーを5%(マスタードイエローやフォレストグリーン)で構成する。この比率を崩さないだけで、どんな部屋も破綻することなく、雑誌の1ページのような引き締まった表情へと生まれ変わる。