「取り付けたものの、結局使わなくなってしまった」という声も現場では散見される。現場を知り尽くした建築士や家事アドバイザーによれば、失敗の多くは事前の動線設計と寸法確認の不足に起因するという。
例えば、照明器具やエアコンの風の吹き出し口に干渉する位置に取り付けてしまい、風が直接当たらなかったり影ができてしまったりするケース。また、竿を下げた際の高さ設定を誤り、衣類を掛けた状態だと頭にぶつかって通過できないというトラブルも頻発している。耐荷重を超えた使用によるワイヤーの不調や、洗濯物を干した状態での通気性の確保など、導入前には生活動線と空気の流れを立体的にシミュレーションすることが不可欠だ。