「授乳中に乳首がペタンコに潰れてしまい、ミルクが出なくなる」「いちいちキャップを緩めて空気を入れてあげないと飲めない」という現象に頭を抱える保護者は少なくありません。この哺乳瓶乳首へこむ潰れる原因には、物理的・構造的な2つの要因が存在します。
第一の要因は、乳首の座板部分に設けられている通気弁(空気穴)の癒着や閉塞です。調乳時の熱や、日々の洗浄・消毒の過程でシリコン同士が密着してしまうと、ボトル内に外気が取り込まれなくなります。赤ちゃんが吸う力によってボトル内部が強い陰圧(真空状態)に陥り、乳首全体が内側へペチャンコに引き込まれてしまうのです。授乳前につまみ洗い用のピンや指先で通気弁を軽くもみほぐし、スリットが正常に開通しているか確認することが即効性のある解決策となります。
第二の要因は、素材自体のコシの喪失、すなわち「経年劣化」です。毎日高熱での煮沸や薬液消毒、電子レンジスチームを繰り返されたシリコンゴムは、見た目には破れていなくても弾性が徐々に失われます。赤ちゃんの噛む力や吸う力にシリコンの反発力が負けてしまい、吸い口が簡単に潰れてしまう状態です。通気弁をケアしてもへこみが改善しない場合は、間違いなく交換時期を迎えていると判断できます。