プロレスファンの間では、コミカルな試合への見方が分かれることもある。純粋な勝敗や激しい攻防を求める人にとっては、笑いの要素が強い試合を好まない場合もある。一方で、プロレスの興行としての幅を広げるうえで、コミカル路線は大きな役割を持つ。
興行には流れがある。重いタイトル戦ばかりでは、観客の集中力が続かない。若手の試合、タッグマッチ、因縁の対決、そして笑える試合。そうした緩急があるから、メインイベントの重みも際立つ。広田さくらのような選手は、その流れを整える重要な役割を担える。
もちろん、笑いを取ることは簡単ではない。観客の年齢層、会場の規模、地方大会か大規模興行か、相手選手のキャラクター。条件は毎回違う。そこで安定して反応を得るには、引き出しの多さが必要になる。ジャイアント廣田というキャラクター性も、その引き出しの一つとして受け止められている。