事態が大きく動き出した発端は、人気会場で繰り返されてきた開門直後の「早朝ダッシュ」問題だった。ゲートが開いた瞬間、一部の来場者がお目当てのブースへ猛ダッシュを仕掛け、一般客や出店準備中のブースと接触する危険なトラブルが頻発。特に高額転売が狙えるスニーカーやヴィンテージトイ、ブランド古着のエリアには殺気立った空気が漂い、小さな子ども連れの来場者から不安の声が上がっていた。
こうした混乱の背景には、個人間取引アプリの普及と二次流通市場の異常な過熱がある。主催者側も手をこまねいていたわけではない。先行入場枠の有料化、抽選制ゲートオープンの導入、さらには会場内での走走行為に対する一発退場ルールの制定など、ここ数カ月で相次いで投じられた対策の経緯解説を紐解くと、安全確保と公平性の維持という重い課題に直面してきた主催者側の苦悩が浮き彫りになる。