日本酒における「ひや」とは冷たい酒ではなく、加熱を施していない「常温(約20〜25℃)」を指す伝統的な呼び名です。そして、文明の利器によって冷やされた酒は「冷酒(5〜15℃)」と明確に区別されます。この背景にある歴史的な物語を知るだけで、酒場でのメニュー表の見え方は一変します。
しかし、居酒屋というコミュニケーションの現場において何よりも大切なのは、格式張った正論を振りかざすことではなく、その場の空気に合わせて美味しく酒を酌み交わすことです。大衆的な酒場ではストレートに「冷えたやつ」「常温で」と伝え、こだわりの名店では「おすすめの温度で」と委ねてみる。これこそが、大人の飲み手にふさわしい真のスマートさと言えます。
雪冷えの凛としたキレ味から、常温の包み込むような深み、そして熱燗の染み渡るぬくもりまで。温度ひとつで百変万化する日本酒の広大な宇宙を、ぜひ今夜の一杯から味わってみてください。 (出典: ひや 冷酒(Yahoo!ニュース))
詳細を見る詳細を見る詳細を見る