劇中で主人公・後藤ひとりが手にするメインギターといえば、父親から譲り受けた漆黒の「ギブソン・レスポール・カスタム」だ。1950年代の誕生以来、数々のロックレジェンドに愛されてきたこの名機は、重厚なマホガニーボディとエボニー指板から放たれる太く煌びやかなサウンドが最大の特徴である。アニメ放映直後から全国の楽器店で同モデルや同系統のギターが完売し、中古市場の価格が高騰した現象は記憶に新しい。
物語の終盤で彼女が新たに入手する「PACIFICA611HFM」への移行ドラマも、機材ファンを唸らせた。ハムバッカーとP-90タイプのピックアップを組み合わせた実戦的な仕様は、バンドサウンドにおける彼女のギタリストとしての進化を見事に象徴している。足元に配置されたエフェクター群のチョイスに至るまでプロのミュージシャンも驚く本格的なリアリティが追求されており、開発陣の並々ならぬこだわりが伺える。