髪剪處の真骨頂は、何と言ってもシェービング(顔剃り)にある。湯船の蒸気で柔らかくほぐれた肌に、温かいスチームタオルが当てられる瞬間、訪れる人は理屈を超えた恍惚に包まれる。産毛とともに古い角質が一掃され、鏡を覗き込めばワントーン明るくなった素肌が現れる。
これは法律上、理容師免許を持つプロフェッショナルだけに許された聖域の技術だ。自宅のカミソリでは決して到達できない刃の吸い付き。サウナで汗を流す前に顔を剃るか、それとも外気浴の余韻の中で肌を委ねるか。愛好家たちの間では、そんな贅沢な議論が今も尽きない。