市販の虫除け剤を選ぶ際は、含有される有効成分とその濃度を正確に見極めなければならない。厚生労働省が認可している主成分には、長年の実績を誇るディート(DEET)と、肌への刺激が少ないイカリジン(Picaridin)の2種類が存在する。アブやブヨに対して確実な忌避効果を求めるなら、ディート30%またはイカリジン15%の高濃度製剤を選ぶのが現在の標準装備だ。
アース製薬株式会社やフマキラー株式会社などの大手殺虫剤メーカー各社は、山間部のアウトドアに特化した高濃度スプレーを拡充している。ディートは高濃度であればアブ・ブヨ双方に強力なバリアを発揮するが、小児への使用制限やプラスチック製品への付着による変色リスクに配慮が求められる。一方、イカリジンは小さな子どもから大人まで使用回数制限がなく、衣類の上からも気兼ねなく吹きかけられる利点がある。