二人の関係性を語る上で外せない原点が、1995年に放送された野島伸司脚本のTBS系ドラマ『未成年』です。当時、中性的な魅力と圧倒的な演技力で若者のアイコンとなっていたいしだ壱成さんが主人公・戸川博人を演じ、モデル出身で端正なルックスが注目を集めていた谷原章介さんが兄役の冷徹なエリート・坂詰譲を好演しました。作品を通じて強い信頼関係を築いた二人は、良き仕事仲間として20代の青春期を並走していました。
転機が訪れたのは2000年代半ばのことです。いしだ壱成さんは2003年に元タレントの三宅えみさんと結婚し、同年に長男が誕生しました。しかし、すれ違いや価値観の相違から2006年に離婚が成立。親権は母親である三宅えみさんが持つこととなりました。
その直後、以前からの知人関係を経て三宅えみさんと真剣交際に発展したのが谷原章介さんでした。2007年3月、二人は結婚を発表。当時3歳だった長男の父親になる決断を下した谷原さんの姿勢は、芸能界でも大きな話題を呼びました。かつての共演仲間が元妻と再婚し、実の息子を育てるという巡り合わせは、世間から好奇の目で見られることも少なくありませんでしたが、当事者たちの胸中には一切の濁りはありませんでした。