実習のお礼状の基本構成テンプレートは、以下の8段階で組み立てることで、過不足のない格調高い文章が完成します。
- 頭語:「拝啓」
- 時候の挨拶:季節に応じた「病院実習 お礼状の季語・時候の挨拶」
- 相手の健康を気遣う挨拶:「貴院におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。」
- 実習受け入れへの感謝:実習日程と指導への御礼
- 具体的な学び・エピソード:受け持ち患者への援助や指導者からの言葉
- 将来への抱負:実習成果を今後の学業や臨床にどう生かすか
- 結びの挨拶と相手の発展祈願:末筆ながらの定型文
- 結語と後付:「敬具」、日付、自身の所属・氏名、宛名
【時候の挨拶の早見表(月別)】
時候の挨拶は、手紙を出す月に合わせて的確に選択します。
- 春(4月・5月):「陽春の候」「新緑の候」
- 夏(6月・7月・8月):「初夏の候」「盛夏の候」「残暑の候」
- 秋(9月・10月・11月):「初秋の候」「清秋の候」「晩秋の候」
- 冬(12月・1月・2月・3月):「初冬の候」「新春の候」「向春の候」「早春の候」
看護学生向け実習お礼状の例文(成人・急性期実習など)
急性期病棟での援助と看護師の姿勢から学んだ実感を込めた、看護学生向けの実習お礼状書き方の文例です。
拝啓
新緑の候、貴院におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
この度は、〇月〇日から〇月〇日までの二週間にわたり、多忙を極める臨床現場にもかかわらず、温かく熱心なご指導を賜り、心より御礼申し上げます。
急性期病棟における実習では、患者様の日々の微細な生体変化を見極めるアセスメントの重要性を痛感いたしました。特に受け持ちをさせていただいた術後の患者様において、私が創部痛への配慮にばかり気を取られていた際、指導者の〇〇様より「痛みの軽減だけでなく、離床に向けた意欲をどう引き出すかが看護の役割である」とご助言をいただきました。その言葉を受け、患者様の小さな希望に耳を傾けながらケア計画を再検討した結果、自力での歩行練習に前向きに取り組んでいただけた経験は、私にとって忘れられない財産となりました。
今回の実習で学んだ患者様の全体像を捉える看護の視点を決して風化させることなく、今後の学内講義や臨地実習、ひいては国家試験に向けた学びの糧として精進してまいります。
末筆ではございますが、貴院のますますのご発展と、〇〇病棟の皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。
敬具
令和〇年〇月〇日
〇〇大学 看護学部看護学科三年
氏名 〇〇 〇〇
〇〇病院 〇〇病棟 看護師長 〇〇 〇〇様
実習指導者 〇〇 〇〇様
薬学部向け実習お礼状の例文(病院実習11週間)
長期にわたる病院実習を終え、チーム医療の一員としての薬剤師の職能を学んだ薬学生向けの文例です。
拝啓
清秋の候、貴院におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
この度は、〇月〇日より十一週間にわたる長期実習において、薬剤部の皆様をはじめスタッフの皆様に格別のご指導をいただき、誠にありがとうございました。
実習中、調剤や製剤業務の厳密さはもとより、病棟薬剤業務におけるチーム医療の現場を間近で拝見できたことは、何物にも代えがたい学びとなりました。指導薬剤師の〇〇先生に同行させていただいた病棟回診では、医師や看護師と対等に議論を交わし、患者様の腎機能や副作用リスクに応じた投与設計(TDM)を提案される姿に、高度な臨床知識と責任感を肌身で感じました。患者様への服薬指導実習においても、単に薬効を説明するだけでなく、服薬に対する不安や生活背景に寄り添うことの大切さを教わり、自らの臨床薬学に対する視野が大きく広がりました。
十一週間という長きにわたり、未熟な私に対して根気強くご指導くださった皆様の温かさに深く感謝申し上げます。貴院で培った薬剤師としての誇りと使命感を胸に刻み、残りの大学生活と国試対策に全力を尽くす所存です。
略儀ながら書中をもちまして、実習の御礼とさせていただきます。
敬具
令和〇年〇月〇日
〇〇薬科大学 薬学部薬学科五年
氏名 〇〇 〇〇
〇〇病院 薬剤部長 〇〇 〇〇様
指導薬剤師 〇〇 〇〇様