インターネット上の検索エンジンで「氷川きよし 性別」と入力すると、性別移行や改名に関するさまざまな憶測がヒットします。しかし、公的記録や報道各社による本人取材において、戸籍上の性別は男性(本名:山田清志)のままであり、法的な性別変更や性別適合手術を受けたという公式発表は一切存在しません。
では、なぜこれほどまでに性別に関する議論が過熱したのでしょうか。その発端は、2019年のデビュー20周年記念特番や自著、メディアインタビューで見せた大胆な意識の表明にあります。氷川きよしは当時、「男らしく生きてほしいと言われるたびに、本当の自分を否定されているようで息が詰まりそうだった」と率直な胸中を告白しました。社会が求める「男性らしさ」のテンプレートに自分を無理に合わせることをやめ、生物学的な性別やジェンダーの境界を超越した「一人の人間・KIINA.」として生きる宣言をしたのです。
公の場で見せたメイクやフェミニンなドレススタイルは、単なる「オネエ化」という俗俗しい枠組みではなく、自己表現の完全な自由を獲得した証拠でした。2026年現在においても、KIINA.は自らを特定のカテゴリーに閉じ込めることなく、「心はジェンダーレス、生き方は自分色」という確固たるスタンスを貫いています。