四国の海鮮事情に詳しい旅行者の間で、頻繁に議論されるのが「徳島県鳴門市にある大衆活魚料理店『びんび家』との関係性」です。インターネット上の掲示板やSNSでは「系列店なのか?」「暖簾分けなのか?」といった疑問が散見されます。
結論から整理すると、両店は経営母体が全く異なる独立した店舗です。
混同される最大の要因は、店名に冠された「びんび」という言葉にあります。「びんび」とは、讃岐・阿波(香川・徳島)地域の方言で「魚」を指す幼児語・愛称です。徳島・鳴門の「びんび家」が活魚定食や刺身を中心とする大衆食堂スタイルの先駆者として全国区の知名度を誇る一方、香川の「びんび三昧」は、本格的な握り寿司と海鮮料理を近代的なロードサイド店舗で提供するスタイルとして独自に発展してきました。
鳴門の「びんび家」が目の前の鳴門海峡を望むロケーションで豪快な定食を提供するのに対し、「びんび三昧 坂出インター店」は高速道路の要衝に位置し、タッチパネル注文や清潔感あるボックス席を備え、ファミリーからビジネス客まで幅広い層が日常的かつ高品質に海鮮を楽しめる環境を整備しています。言葉のルーツは同じ瀬戸内の海文化に根ざしながらも、利用シーンと体験価値において明確な棲み分けがなされています。