童子切安綱は長い歴史の中で、さまざまな権力者の手を渡ってきました。室町時代には足利将軍家が所有していたという記録があります。その後、戦国時代を経て、豊臣秀吉の手に渡った可能性も指摘されています。
江戸時代に入ると、徳川家に伝来しました。しかし後に越前松平家に移り、明治維新まで同家の家宝として大切に保管されました。明治以降は個人の所有を経て、昭和8年(1933年)に旧国宝に指定。昭和26年(1951年)には新たな文化財保護法のもとで国宝に指定されました。
現在は東京国立博物館が所蔵しており、定期的に展示されています。ただし、国宝級の刀剣は保存の観点から常時展示されるわけではありません。年に数回、特別展や企画展で公開される機会があります。展示の際には、刀身の美しさを間近で鑑賞できる貴重な機会となります。