本エピソードを語る上で欠かせないのが、日本声優界の重鎮たちが織りなす極上の芝居です。やきそばパンマン役を演じたのは、『ルパン三世』の次元大介役などで知られる故・小林清志氏。低音で哀愁漂うクールな語り口でありながら、弱者を守る熱い正義感を宿した演技は、キャラクターに唯一無二の気品を与えました。
対する黒バラ女王を演じたのは、『ドラえもん』の野比のび太役や『ヤッターマン』のドロンジョ役で知られる故・小原乃梨子氏です。小原氏は女王の持つ冷徹な威厳と底知れぬ狂気を艶やかに表現し、登場するだけで画面の空気を一変させる圧倒的な悪の華を咲かせました。
中尾隆聖氏(ばいきんまん)、戸田恵子氏(アンパンマン)、冨永みーな氏(やきそばかすちゃん)ら実力派キャストが脇を固め、台詞の掛け合い一つひとつに張り詰めた演劇的テンションが宿っています。この豪華な競演こそが、20年以上経過した今なお色褪せない名作たる所以です。