2026年1月1日、プロレスリング・ノアが開催した日本武道館大会のリングに、誰もが目を疑う光景が広がりました。前年春の石川県知事選挙で初当選を果たし、現職の首長となっていた馳浩氏が、フルコスチュームで花道を歩いてきたのです。プロレス界を揺るがした電撃参戦の裏には、盟友・武藤敬司の存在がありました。
当時、武藤敬司は現役引退ロードの渦中にあり、化身である「グレート・ムタ」のラストマッチを間近に控えていました。新日本プロレス時代からリング内外で苦楽を共にしてきた馳氏に対し、武藤側から熱烈なオファーが届いたことが発端です。関係者の証言によると、馳氏は即答こそ避けたものの、「盟友の最後の花道に身体を張って応えたい」というレスラーとしての本能を抑えきれず、極秘裏にハードな肉体改造に着手。ベンチプレスやスクワットで60代とは思えないビルドアップを果たし、日本武道館のリングへ立ったのです。
試合では丸藤正道らと組み、往年の代名詞であるジャイアントスイングを披露するなど観客を熱狂させました。しかし、首長という立場での強行出場は、行政の最高責任者としての危機管理意識を問う激しい議論を呼び起こす契機にもなりました。