臨床皮膚科医の佐藤健二氏は、ネット上の画像と実際の臨床現場での症状を混同することの危険性を指摘する。「実際に小さな水疱や丘疹が密集する疾患は存在します。例えば、帯状疱疹の初期症状や、特定のウイルス性イボ、あるいは稀な真菌感染症などです。しかし、これらは適切な治療で治る病気であり、ネットで拡散されているような『無限に広がる黒い穴』のような怪奇現象ではありません」。
問題は、画像を見たことによる心理的ストレスが、実際に自律神経を乱し、蕁麻疹やアトピー性皮膚炎の悪化を引き起こす点にある。脳が「毒蜘蛛や有毒生物の斑点模様」と認識して危険信号を発し、それが皮膚のかゆみ受容体を刺激してしまうのだ。つまり、視覚情報が物理的な肌荒れを「作り出している」側面は否定できない。