狂四郎の代名詞といえば、円を描くように刀を構える「円月殺法」だ。激しい殺陣が主流だった時代劇において、田村のそれは異質だった。無駄な動きを一切削ぎ落とし、静かに、しかし確実に相手を仕留める。その一連の所作は、まるで伝統芸能の舞のようでもある。言葉で説明せずとも、その背中と視線だけでキャラクターの孤独を表現できる役者は、後にも先にも彼しかいない。
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