ヴィタメールは1910年、ベルギーの首都ブリュッセルのグラン・サブロン広場で創業しました。選び抜かれたカカオと伝統的な製法を守り抜く姿勢が評価され、ベルギー王室御用達チョコレートの称号を授与された名門中の名門です。しかし、ヴィタメールの真の特異性は、その海外進出の歴史にあります。
世界各国の巨大資本からの誘致を断り続けていた2代目アンリ・ヴィタメールと3代目ポール・ヴィタメールが、世界で唯一の海外出店先として選んだのが日本でした。日本の洋菓子メーカー「エーデルワイス」創業者・比屋根毅氏との職人同士の深い魂の共鳴により、1990年に日本1号店が誕生。この歴史的背景こそが、現在に至る高い品質の源泉となっています。
一般的な海外高級ショコラブランドの多くは、本国で製造した完成品を航空便や冷蔵コンテナで輸入・輸送します。しかしヴィタメールは、ベルギー本国の厳格なレシピとクーベルチュール(製菓用チョコレート)を用いながら、日本国内のアトリエで熟練のショコラティエが手作りで最終仕上げを行う体制を貫いています。
四季があり湿度が高い日本の気候に合わせ、カカオバターの結晶化(テンパリング)をミクロ単位で微調整。空輸による風味の劣化や温度変化によるブルーミング(白化現象)を徹底的に排除した「出来立ての鮮度」を店頭に並べられることこそ、日本の消費者に深く愛され続ける決定的な理由です。