夏目漱石(本名:夏目金之助)は、1867年(慶応3年)に現在の東京都新宿区に生まれました。東京帝国大学(現・東京大学)英文科を卒業後、英語教師として愛媛県松山の中学校や熊本の第五高等学校に赴任。その後、文部省の命を受けて1900年からイギリス・ロンドンへと留学した華々しいキャリアを誇ります。
各年代に残された夏目漱石のイケメン写真を辿ると、青年期から壮年期にかけての洗練されたビジュアルの変遷が如実に分かります。
特にファンから高い支持を集めているのが、夏目漱石のロンドン留学時代の写真です。仕立ての良いコートやスリーピーススーツを身にまとい、ソフト帽を手にした姿は、本場の一流ジェントルマンそのもの。東洋人としての疎外感や精神的な苦悩を抱えた時期でもありましたが、その内省的な憂いを帯びた表情が、かえって写真に深い陰影と気品を与えています。
松山や熊本の教師時代に撮影された集合写真でも、周りの教員や学生たちの中でひときわ目を引く端正な顔立ちと、凛とした背筋の伸び方が際立っています。