Q1:肩の前側が痛い時、湿布や痛み止めを飲んでベンチプレスを続けても大丈夫ですか?
A1:絶対におすすめできません。痛み止めは脳への痛覚伝達をブロックしているだけであり、関節内部の炎症や摩擦そのものを解消したわけではありません。痛覚が麻痺した状態で高重量を扱い、腱板の完全断裂や重度の関節唇損傷(スラップ病変)へ悪化させてしまった症例は後を絶ちません。痛みがある間の無理な挙上は厳禁です。
Q2:肩甲骨の寄せ方とブリッジを作るのが苦手です。簡単なコツはありますか?
A2:バーベルを持つ前に、立位や座位で「肩をすくめて耳に近づけた後、一気に脱力して肩甲骨を真下に引き落とす」動作を練習してください。その後、胸を斜め上に向ける意識を持つと自然な下制・内転が作れます。また、足の踏ん張りを使って骨盤を頭方向へ押し込む感覚を掴むと、腰を過剰に反らせることなく背骨本来のしなやかなアーチが完成します。
Q3:完全に痛みが引くまで、どのくらいの休養期間が必要ですか?
A3:軽度の筋腱炎であれば2週間から1カ月程度の適切な休養と負荷の調整で改善することが多いですが、腱板の変性や重度の上腕二頭筋長頭腱炎を伴う場合は、回復までに3カ月〜半年以上を要することもあります。焦って早期に高重量へ復帰すると再発を繰り返すため、まずは自重の腕立て伏せやダンベルでの軽い動作から痛みの有無を慎重に確認してください。