もちろん、「えぐい」と称えられることには責任も伴う。若くして注目を集めた選手やタレントたちが、プレッシャーや過度な期待に苦しむケースは後を絶たない。中学3年生という年齢は、まだ心も体も発達の途中にある。
故障や手術を経験した三好美羽は、国体の準決勝で敗退した後、号泣しながらも「大好きな仲間がいっぱい決勝に行っているので、決勝からいろいろ学びながら生かしたい」と気丈に語った。その姿は、「えぐい才能」を持つ少女の脆さと強さを同時に見せてくれた。
若い才能を正しく守り、育てるためには、周囲の大人たちの配慮が不可欠だ。過度な称賛も、過度なプレッシャーも、いずれも若いアスリートの成長を阻む可能性がある。「えぐい」と言われる中3女子たちが、10年後、20年後も輝き続けるために、今この瞬間の環境設計が問われている。