UTAのアイデンティティを語る上で、祖母・樹木希林の存在は外せない。「モデルをやってみたらどうか」と彼の背中を最初に押したのは、他ならぬ彼女だった。「服を着るんじゃない。服を通して自分を生きるんだよ」――そんな言葉を投げかけながら、彼女は孫を決して特別扱いせず、広い世界へ放り出した。
一方で、祖父・内田裕也が遺したロックンロールな反骨精神も、UTAの奥底に静かに息づいている。どれほど煌びやかな舞台に立とうとも、内面に潜む野生や気品を失わないそのアティチュードは、内田家の血脈がもたらした唯一無二のギフトと言えるだろう。