「今グラッと揺れたけれど、震源はどこなのか」「被害は出ているのか」——地震発生時の数分間は、真偽不明な情報が飛び交いやすい空白の時間帯です。揺れを感じた直後における最優先の確認手順は、感情的な情報収集ではなく、公的機関が発出する精確なデータの確認に集約されます。
気象庁が発表する「地震情報」では、発生から約1分半で「震度速報(震度3以上を観測した地域)」が、約3分で「震源・震度に関する情報(震源地、マグニチュード、各地の震度)」が更新されます。特に北海道周辺の日本海溝・千島海溝沿いで発生するプレート境界型地震では、揺れが小さく感じられても巨大な津波を伴うケースがあるため、震源が海洋部である場合は「津波警報・注意報」の有無を真っ先に確認しなければなりません。
同時に警戒すべきが電力インフラの状況です。ほくでんネットワークが提供するリアルタイム停電情報では、道内各支社管内(札幌、旭川、函館、釧路など)の停電戸数が数分単位で更新されます。揺れが収まった段階で照明や通信環境が生きていても、基幹変電所のトリップや送電網の遮断により、時間差で大規模停電へ波及するリスクを常に想定しておく必要があります。