ブームの主役となった花畑牧場生キャラメルだが、その完成に至る道は決して平坦ではなかった。広大な自然が広がる十勝地方に牧場を設立した田中義剛氏は、ニュージーランドでの酪農体験を原点に、自らの手で質の高い乳製品を作り出す夢を抱いていた。
従来の固いキャラメルとは一線を画す「生」の食感を追求するため、火加減や煮詰め時間の調整は手作業で行われた。1度単位の温度管理ミスで焦げ付きや分離が生じる繊細な製法であり、失敗作の山を築き上げながら辿りついたのが、あの極上の舌触りだった。株式会社花畑牧場が投じた情熱と、手作りにこだわった現場の職人技こそが、生キャラメルという新たなカテゴリを打ち立てた最大の要因といえる。