北海道のブランド価値を全国、そして世界へ広げる取り組みとして、行政のリーダーシップも大きな原動力となっている。鈴木直道知事を筆頭に北海道庁が強力に推進するのは、地域の生産者と都市部のアッパーミドル層をダイレクトにつなぐ流通構造の改革だ。単に商品を仕入れて売るだけの従来型店舗から脱却し、ストーリー性の高い体験を提供することが求められている。
こうした中で、現代におけるアンテナショップ・地方物産小売業の役割は急速に多様化している。地域の小さな町や村で生まれた新商品が、都市部の消費者によるリアルなフィードバックを得て洗練されていくインキュベーションの場としても機能しているのだ。産地の熱量をそのまま都市へ届ける取り組みは、地域経済の活性化において新たなモデルケースとして大きな注目を集めている。