今大会の最大の焦点は、伝統の女王奪還を狙うENEOSサンフラワーズ、組織的ディフェンスとタレント力を誇るデンソーアイリス、そして緻密なスペーシングと高確率の3ポイントシュートを武器とする富士通レッドウェーブによる三つ巴の覇権争いでした。
試合の趨勢を決定づけたのは、第4クォーター残り5分からの「クラッチタイムにおける意思決定」でした。リードを許した側がオールコートプレスを仕掛けた際、相手のプレッシャーを冷静にいなしてオープンフロアを作れるハンドラーの存在が、明暗を分ける決定打となったのです。
大会を通じて観衆を魅了したバスケ皇后杯MVP注目選手たちの活躍も見逃せません。日本代表でも主力を担うガード陣のペイントアタックと、インサイドで体を張り続けたビッグマンのリバウンド支配率は、スタッツ以上の心理的プレッシャーを対戦相手に与え続けました。試合後の記者会見で語られた「一瞬の迷いが命取りになるトーナメントだからこそ、全員が迷わず打ち切ることを徹底した」という主将のコメントは、極限状態でのメンタリティの重要性を物語っています。