古賀氏の降板劇は、単なる一コメンテーターの契約終了にとどまらず、テレビ報道全体の転換点となりました。
この騒動の直後、番組を支えていたチーフプロデューサーをはじめとするスタッフ陣の人事異動が行われ、古賀氏だけでなく政権批判を行っていた他の論客たちも次々と降板。2016年3月には、長年アンカーマンを務めた古舘伊知郎氏自身も『報道ステーション』を去ることになりました。
この一連のコメンテーター交代劇は、民放キー局が直面した「放送法第4条(政治的公平性)」の解釈問題や、免許事業であるテレビ局が抱える構造的脆弱性を浮き彫りにしました。結果として、ニュース番組における突っ込んだ政権批評が影を潜め、より穏健で中立的な解説スタイルへとシフトしていく契機となったとメディア批評家たちから指摘されています。