二人が社会に与えたインパクトは、その対照的な音楽性と表現アプローチの違いによってさらに際立ちました。
宇多田ヒカルは、本場仕込みのR&Bグルーヴと独特の節回し、緻密なコード進行を武器に、日本人の洋楽コンプレックスを払拭する革新的なサウンドを提示しました。作詞・作曲・編曲まで自ら主導するアーティスト性は、J-POPのプロダクション水準を一気に引き上げました。
一方の浜崎あゆみは、等身大の孤独や葛藤を赤裸々に綴った詞世界と、聴く者の感情を揺さぶるエモーショナルなボーカルスタイルで圧倒的な共感を獲得しました。ファッション、メイク、ビジュアルワークを含めたセルフプロデュース力は突出しており、若者文化の絶対的カリスマとして君臨したのです。