膀胱瘻を作る手術(膀胱瘻造設術)は、一般的に局所麻酔または腰椎麻酔を用いて行われます。超音波エコーで膀胱の位置と尿の溜まり具合を確認しながら、下腹部に小さな切開を入れて専用の針と器具で瘻孔を作成し、カテーテルを留置します。処置自体は15分〜30分程度で終了することが多く、身体への侵襲が比較的小さい手技です。
費用面に関しては、公的医療保険が適用されます。自己負担割合(1割〜3割)や入院日数によって異なりますが、一般的な造設手術自体の自己負担額は数千円から2万円程度(入院費・検査費別)に収まるケースが標準的です。高額療養費制度の対象にもなるため、想定外に高額な自己負担が発生する心配はほとんどありません。
自力で定期的に管を入れて排尿する「自己導尿」と比較した場合、膀胱瘻は1日に何度も導尿を行う手間や技術的難度が不要になります。手指の麻痺で細かな作業ができない方や、定期的な導尿スケジュールを自己管理することが難しい高齢者にとって、膀胱瘻は持続的かつ安全に尿を排出できる現実的な選択肢となっています。