シリーズを通して幾度となく登場し、物語のクライマックスを決定づけてきた土下座シーン。『半沢直樹』の歴代シリーズにおいて、誰が・何話で・どのような状況で土下座を行ったのかを振り返ると、物語のテンションが最高潮に達する瞬間と完全に見事に一致しています。
まず第1シリーズ(2013年)の第5話(大阪編クライマックス)では、半沢を5億円の不正融資の罠に陥れた浅野支店長(石丸幹二)が、証拠を突きつけられて半沢の足元に崩れ落ちる最初の土下座劇が描かれました。続く第10話(最終回・東京編)では、最大の宿敵であった大和田常務が取締役会の場で半沢に対して歴史的な土下座を強いられます。
さらに第2シリーズ(2026年)でも、第4話で東京セントラル証券を陥れようとした電脳雑伎集団の平山社長夫妻や三笠副頭取派閥の伊佐山部長(市川猿之助)が追い詰められ、最終回(第10話)では国家権力を笠に着て銀行を揺るがした箕部幹事長が国民の前で頭を下げる前代未聞の結末を迎えました。いずれのエピソードも、視聴率が跳ね上がる最大の起爆剤として機能していました。