ツアー序盤の公演から届いたback numberセトリ速報を分析すると、今回のスタジアムツアーが単なる最新シングルのプロモーションにとどまらず、20年余りの軌跡を凝縮した集大成的構成であることが判明しています。
オープニングナンバーには観客の度肝を抜くアップテンポなロックチューンが配置され、一気にスタジアム全体のボルテージが引き上げられます。中盤では「高嶺の花子さん」や「水平線」、「ハッピーエンド」といった国民的ヒット曲が惜しみなく披露され、5万人のオーディエンスが一斉に声を合わせる圧巻のシンガロングが響き渡りました。終盤には近年の新曲群や、インディーズ時代の隠れた名曲がサプライズ的にインサートされるなど、古参ファンから新規リスナーまで全方位を包み込む隙のない選曲となっています。
現場における快適性を大きく左右するのが、アリーナ座席表と見え方です。スタジアム特有の広大なフィールドに配置されるアリーナ席は、前方ブロック(A〜Bブロック)ではメンバーの息づかいまで視認できる圧倒的な臨場感を得られます。一方で、Cブロック以降の後方エリアでは、ステージ上のメンバーが指先ほどのサイズにしか見えない場合もあります。ただし今回のツアーでは、アリーナ中央を貫く長大な花道とセンターステージが設置されており、後方ブロックやスタンド下段の観客であっても、至近距離で清水依与吏や小島和也、栗原寿のパフォーマンスを体感できる設計が施されています。
音響特性に関して言えば、巨大スタジアム特有の反響音や風による音の揺らぎは完全には排除できません。とりわけ屋外スタジアムの上段スタンド席では、ステージ上のアンプから直接届く音とディレイ用スピーカーの音にわずかなタイムラグを感じる瞬間があります。それでも近年のPAエンジニアリングの進化により、低音の輪郭やボーカルの抜け感は過去の野外ライブに比べて格段に改善されています。