Q1:バイスティックの7原則は介護職の日常ケアでもそのまま使えますか?
A1:日常の身体介護やコミュニケーションに直結します。例えば、入浴拒否がある利用者に対して無理やり誘導するのではなく、拒否する理由や感情を受け止め(意図的な感情表出・受容)、その日の体調や好みに合わせた選択肢を提示して選んでもらう(個別化・自己決定)など、日々の現場判断のすべての根底に活かされます。
Q2:認知症で判断能力が不十分な利用者の「自己決定」はどう扱えばよいですか?
A2:厚生労働省が定める「認知症の人の日常生活・社会生活における意思決定支援ガイドライン」に基づき、本人の表情、仕草、過去の生活習慣などから推定される意思を尊重します。単に契約行為ができるか否かではなく、「今日何を着たいか」「どちらの料理を食べたいか」といった日常の小さな選択の積み重ねを保障することが自己決定の支援となります。
Q3:利用者から理不尽な暴言を受けたりハラスメントを受けた場合も「非審判的態度」でいるべきですか?
A3:非審判的態度とは、利用者の人間性や内面を善悪で裁かない態度であり、暴力やハラスメントを無抵抗で受け入れることではありません。ハラスメント行為に対しては、組織として毅然とした対応(毅然とした警告や複数人対応、契約解除を含めた対応)を取り、援助者自身の安全と尊厳を確保することが最優先されます。