居酒屋の定番である白子の正体と部位は、魚類のオスが体内に持つ「精巣(精管を含む生殖器官)」です。白く濁ったクリーム状の組織が集まっており、その見た目が白く見えることから「白子(しらこ)」と名付けられました。
魚の生殖巣という観点で見ると、白子と卵巣の違いは非常に明確です。メスの生殖器官である卵巣は、タラコや数の子、イクラのように粒状の卵を蓄えており、プチプチとした食感と凝縮された旨味が特徴です。一方、オスの精巣である白子は、細胞壁が非常に薄く、水分とタンパク質、脂質が絶妙なバランスで乳化しているため、まるでカスタードクリームや上質なチーズのような極上の舌触りを生み出します。
代表的な真鱈(マダラ)をはじめ、トラフグ、サケ、アンコウなど様々な魚から採取され、古くから日本の冬を代表する滋養強壮の食材として重宝されてきました。