百舌鳥古墳群とは?世界遺産に選ばれた理由と仁徳天皇陵の真実について分かりやすく解説いたします。最新の情報をご確認ください。

百舌鳥古墳群は、大阪府堺市の東西・南北約4キロメートル四方の範囲に広がる古墳群です。かつては100基以上が存在していましたが、都市化の波を乗り越えて現在残されているのは44基。巨大な前方後円墳から帆立貝形古墳、円墳、方墳まで多彩な墳墓が良好な状態で保存されています。

2019年に羽曳野市・藤井寺市にまたがる「古市古墳群」とともに「百舌鳥・古市古墳群」として世界文化遺産に登録された最大の理由は、「古代イーストアジアにおける墳墓の設計・土木技術の最高到達点」であり、身分や階級を墳墓の規模や形態で表現した顕著な証拠と認められた点にあります。

百舌鳥古墳群と古市古墳群には明確な立地と特徴の違いがあります。古市古墳群が内陸の水運要衝に位置するのに対し、百舌鳥古墳群は大阪湾(茅渟の海)を一望する沿岸の高台に築かれました。海から入港してくる船に対して圧倒的な視覚的威圧感を与える設計となっており、当時の外交戦略と直結していた点が百舌鳥古墳群の最大の特徴です。