結論から言えば、学校の音楽授業でメインの教材として使い続けるには大きなリスクが伴う。2026年現在の最新個体を用いて音質と比較耐久性の検証を行った結果、いくつかの致命的な差が浮かび上がった。
まず音質と音程の面だ。吹き始めの低音域(ド・レ・ミ)はある程度まっすぐ鳴るものの、息の量を少し強めた瞬間にピッチが大きく上擦る。特に高音域(高いファやソ以上)を出そうとすると、息の吹き込みに対する抵抗感が弱く、音が裏返ったり掠れたりしやすい。管体内部のテーパー(テーパー加工の滑らかさ)やウィンドウェイ(息の通り道)の精度が粗いため、安定したピッチを保つのが極めて難しいのだ。
次に耐久性の問題だ。授業では日常的に分解・洗浄を繰り返し、児童が誤って落とすこともある。100均製品は壁厚が薄く、樹脂の強度が抑えられているため、ジョイント部分の摩耗による息漏れや、衝撃によるクラックが早期に発生しやすい。さらに、クラス全員で合奏した際、1人だけ音高(A=440Hz〜442Hzの標準ピッチ)がズレてしまい、周囲のアンサンブルに混ざりにくいという「意外な真実」が検証実験で浮き彫りになった。