かつての日本球界に根強く残っていた「怒声や体罰による上意下達の指導」を真っ向から否定し、劇的なパラダイムシフトを起こしたのが白井氏の「教えない指導法」です。
白井氏の人材育成論の根幹にあるのは、「答えはすべて選手自身の中にある」という深い人間信頼です。指導者が一方的に正解を押し付けるのではなく、適切な問いかけを行うことで、選手自らに考えさせ、選択させ、責任を持たせます。
「どうすればもっと良くなると思う?」「今の打席、何を感じた?」といったオープンクエスチョンを投げかけることで、選手の内発的動機づけを刺激。大谷翔平選手をはじめとする若き才能たちが萎縮することなく、自立したプロフェッショナルへと急成長を遂げた背景には、白井氏が醸成した「失敗を恐れず挑戦を歓迎する心理的安全性」がありました。