柳井のシンボルといえば、国の選定を受けた「白壁の街並み重要伝統的建造物群保存地区」だ。約200メートルにわたる本町通りの両側には、漆喰塗りの白い壁と格子窓を持つ大壁造りの商家が整然と立ち並ぶ。日中の陽光を受けて輝く白壁も美しいが、夕暮れ時から夜間にかけての景色は圧巻の一言に尽きる。
夏の一大イベントである「やない金魚ちょうちん祭り」の時期はもちろん、年間を通じて街を彩る金魚ちょうちんは、柳井が誇る伝統工芸だ。竹ひごの骨組みに和紙を貼り、職人が一筆ずつ手描きで仕上げる赤い金魚たち。2026年からは新たな夜間ライトアップの演出が導入され、白壁に映し出される金魚の陰影が旅人を幻想的な世界へと誘う。JR柳井駅から徒歩約10分というアクセスの良さもあり、日帰りから滞在型へと進化を遂げる観光業のフロンティアとして熱い視線が注がれている。