バッハ『イギリス組曲』解体新書!なぜ英名?最新研究と名盤徹底比較

バッハ『イギリス組曲』解体新書!なぜ英名?最新研究と名盤徹底比較

バッハ『イギリス組曲』解体新書!なぜ英名?最新研究と名盤徹底比較について専門的な視点から解説いたします。専門家の見解をお届けします。

この名作を語る上で欠かせないのが、20世紀から現代に至る巨匠たちの録音史だ。中でも歴史的エポックとなったのが、ソニー・クラシカルに残されたグレン・グールドの打鍵である。グールドはノン・レガートを駆使した鋭烈なタッチと独特のテンポ設定で、各声部をあたかもX線写真のように鮮明に浮き彫りにした。その斬新な解釈は今なお色褪せることがない。

対極に位置するのが、ドイツ・グラモフォンから極上のバッハ全集を世に送り出しているアンドラーシュ・シフの演奏だ。シフはペダルを抑えつつも、モダン・ピアノの豊かな倍音を活かし、極めて優美かつ対話的なニュアンスで作品に息を吹き込む。無機質な構造美を研ぎ澄ますグールドか、歌心に満ちた気品を紡ぐシフか。両者の名盤を聴き比べることこそ、この鍵盤曲の深淵を覗く最高の贅沢と言える。

木村 陽翔
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木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。