ファンや音楽関係者にとって最大の関心事であった「なぜ最高潮の絶頂期に解散したのか」という疑問に対し、メンバーがインタビューやドキュメンタリーで一貫して語っている理由は、「結成当初に掲げたゴールをすべて達成し、やりきったから」という極めて純粋な美学です。
一般的なバンドや音楽グループに見られる「メンバー間の不仲」や「音楽性の違いによる対立」、「金銭トラブル」といったネガティブな要因は存在しません。彼らは元々、「自分たちのような境遇の人間でも、日本のトップ(東京ドーム)に立てることを証明する」という共通の旗印のもとで結束していました。
YZERRは当時のメディア取材に対し、「だらだらと活動を続けてブランド価値を落とすのではなく、一番かっこいい瞬間に看板を下ろすのがBAD HOPらしい」と述べています。少年時代からの固い絆があるからこそ、グループという枠組みに依存せず、個々が一人の表現者・実業家として次の一歩を踏み出すための「前向きな決断」でした。