back numberの通算11枚目のシングルとして2015年1月21日にリリースされた『ヒロイン』は、バンドのキャリアにおいて極めて重要なターニングポイントとなった一曲です。本作の最大の特徴は、サザンオールスターズやMr.Childrenなどを手掛けた音楽プロデューサー・小林武史をアレンジャーおよびプロデューサーに迎えた点にあります。
清水依与吏(Vo/Gt)が紡ぎ出す泥臭くも切実なメロディラインに対し、小林武史によるストリングスとピアノを大胆にフィーチャーしたアレンジが融合。当時のインタビューや制作秘話において清水は、小林とのセッションを通じて「自分たちの感情の核を損なわずに、より多くの人へ届く普遍的なポップスへと昇華させる術を学んだ」と語っています。
結果として、インディーズ時代から脈々と流れる「情けなくも愛おしい男性心理」を描いた歌詞世界が、極上のウィンターバラードとして結実し、彼らを名実ともに国民的ロックバンドへと押し上げる決定打となりました。