ひと昔前のB型事業所といえば、箱の組み立てや割り箸の袋詰め、クッキー作りといった内職的軽作業が主流でした。しかし2026年現在、作業のバリエーションは急速に広がっています。
現場取材で見えてくる代表的な作業内容は、以下の4系統に分類されます。
1. 伝統的な軽作業・ものづくり系
ダイレクトメールの封入、チラシ折り、検品、手工芸品の製作、オリジナル雑貨やパン・菓子の製造販売などです。手先を動かすルーティンワークが多く、集中力を養いやすい環境が整っています。
2. 農福連携・一次産業系
地域農家と提携した野菜の収穫・選別・パッケージングや、事業所保有のビニールハウスでの水耕栽培などです。自然や土に触れることでメンタルの安定を図る効果が評価されています。
3. デジタル・クリエイティブ系
パソコンを使用したデータ入力、文字起こし、Webライティング、画像編集、さらにはプログラミングや動画編集まで担う事業所が増加しています。スキルを習得することで、月額5万〜10万円以上の高工賃を達成する利用者も現れています。
4. 就労継続支援B型の施設外就労
事業所の外に出て、一般企業の物流倉庫内での仕分け作業、オフィスビルやホテルの清掃、レストラン厨房の補助作業などをスタッフの引率付きで行う形態です。企業側から支払われる委託単価が高いため工賃向上に直結しやすく、一般就労に近い緊張感を体験できるステップアップの場として定着しています。
通所における利便性も見逃せません。多くの事業所で自宅前または最寄り駅までの無料送迎サービスが導入されており、パニック障害や身体的な移動困難を抱える方でも無理なく通える配慮が進んでいます。